長いバカンス
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ふとしたとき、就いている職がなくなることが往々にしてあります。そうした場合、すぐ次の職をあたることは基本必須なのですが、たとえばいくらかの蓄えがあったり、条件の合う各種制度を利用して受給できる手当などを駆使すれば、ありがたいことにそのままでもしばらく生き延びられるものです。
そのあいだ、普段はできないタイプの生活をしたり、思い切って遠出をしたり、勉強して資格を取ったり、映画や本をたくさん観たり読んだりして、心身のリフレッシュに活用するのは悪くないと思っています。先日まで過ごしていたそれらの期間を、私は便宜的に「長いバカンス」と呼んでいました。
実際に長いバカンスへと突入したときには、いくつか大切なことがあります。これは、長いバカンスが終わってしまった後に振り返ってみて、あらためて私が思ったことです。
・長いバカンスでは、生活に罫線や補助線を引くことを心がける
予定がないと、ぐうたらしてしまいます。時間は無限にある(ような気がする)ので、気付いたらボーッとしたまま数時間経っているようなことも珍しくありません。
とりあえず何もなくても、朝は起きましょう。職があった頃より少し遅めでもいいです。毎日目覚ましをかけてください。それをしっかりやるだけで、長いバカンスが充実したものになります。暮らしにリズムやメリハリが生まれると、自ずと今だからこそやりたいこと・できること・やるべきことが見えてくるはずです。
私はバカンス期間中、あまり長文を書く気分にならず、また特に書けるようなトピックも起こりにくかったのですが、意識として「長文をたくさん書けるようなバカンス」を目指していったらよかったのではないかな~と思いました。その実現が果たしていつになるのか(そもそも再びあるのかも)わかりませんが、次回のバカンスへ向けた第一の教訓としています。
・長いバカンスでは、あまりケチらない
とにかくお金が不安です。未来が見えません。職を探す活動だけでも何かとお金がかかります。だからといって、極端に萎縮するのはさらなる悪循環となります。大丈夫、そんな簡単に死にはしません。たぶん。
それよりも、時間の制約が少ないことを最大限活かして、使うべきときには気負わず使いましょう。近くで働いていないと食べられないはずの遠い土地のおいしい平日ランチに向かってもいいし、天気がいいからといきなり海へ行ってもいい、普段なかなか休みの合わない友人と積極的に会うのも楽しい。部屋で過ごすならたとえばNetflixなどが強い味方となるでしょう。思いつきの多くが即座に実行できます。なんだってできます。本当に南の島へ行っちゃってもいいんです。
節度は必要ですが、それ以上に自由な時間が多くあることは(特に大人になってからは)相当にかけがえのないものです。せっかく時間の足枷が軽くなっているのに、緊縮財政のあまり普段よりフットワークが重くなってしまうのはもったいない気がします。
・長いバカンスでは、仕事なんてその時になったらサッと決まってしまう
これはあくまで私の体験談に過ぎないのですが、まだまだバカンスを続ける余裕があるな、と思っている間に受けた面接等ではひょっとしてそれが出てしまっていたのか、毎度散々な結果だったものの、そろそろ決まらないと厳しくなるな、と崖が迫ってきたころに受けたところが拍子抜けするくらいあっさりと決まってしまいました。あまりに突然バカンス終了となったので内心ガックリきて一瞬こちらから蹴ってしまおうかとよぎったほどでしたが、迫る崖との距離を思えばそれなりにベストな流れであったように思います。
私の過ごしたような長いバカンスは、あくまでさまざまな状況によってできたりできなかったりするもので、また精神的な負荷のほうが大きく感じられてしまいそもそも絶対できないという方もいらっしゃるはずですから、決して誰にでも勧められるものではないと思っています。うまい言い訳が用意できなければ経歴には目に見える穴が空きますし、大きなデメリットがありますので、社会的に見れば長いバカンスなんてきっと無いほうがいいです。
バカンスの最中に気付きましたが、私には長いバカンスの才能がありましたので、チャンスに乗ったことでありがたく発生させることができ、平穏無事に楽しく過ごすことができました。もし今後の人生でこのような長いバカンスが選択肢のひとつとしてあらわれたとき、こういう手もあるのかと柔軟に一考してみるのもよろしいかと思います。
そのあいだ、普段はできないタイプの生活をしたり、思い切って遠出をしたり、勉強して資格を取ったり、映画や本をたくさん観たり読んだりして、心身のリフレッシュに活用するのは悪くないと思っています。先日まで過ごしていたそれらの期間を、私は便宜的に「長いバカンス」と呼んでいました。
実際に長いバカンスへと突入したときには、いくつか大切なことがあります。これは、長いバカンスが終わってしまった後に振り返ってみて、あらためて私が思ったことです。
・長いバカンスでは、生活に罫線や補助線を引くことを心がける
予定がないと、ぐうたらしてしまいます。時間は無限にある(ような気がする)ので、気付いたらボーッとしたまま数時間経っているようなことも珍しくありません。
とりあえず何もなくても、朝は起きましょう。職があった頃より少し遅めでもいいです。毎日目覚ましをかけてください。それをしっかりやるだけで、長いバカンスが充実したものになります。暮らしにリズムやメリハリが生まれると、自ずと今だからこそやりたいこと・できること・やるべきことが見えてくるはずです。
私はバカンス期間中、あまり長文を書く気分にならず、また特に書けるようなトピックも起こりにくかったのですが、意識として「長文をたくさん書けるようなバカンス」を目指していったらよかったのではないかな~と思いました。その実現が果たしていつになるのか(そもそも再びあるのかも)わかりませんが、次回のバカンスへ向けた第一の教訓としています。
・長いバカンスでは、あまりケチらない
とにかくお金が不安です。未来が見えません。職を探す活動だけでも何かとお金がかかります。だからといって、極端に萎縮するのはさらなる悪循環となります。大丈夫、そんな簡単に死にはしません。たぶん。
それよりも、時間の制約が少ないことを最大限活かして、使うべきときには気負わず使いましょう。近くで働いていないと食べられないはずの遠い土地のおいしい平日ランチに向かってもいいし、天気がいいからといきなり海へ行ってもいい、普段なかなか休みの合わない友人と積極的に会うのも楽しい。部屋で過ごすならたとえばNetflixなどが強い味方となるでしょう。思いつきの多くが即座に実行できます。なんだってできます。本当に南の島へ行っちゃってもいいんです。
節度は必要ですが、それ以上に自由な時間が多くあることは(特に大人になってからは)相当にかけがえのないものです。せっかく時間の足枷が軽くなっているのに、緊縮財政のあまり普段よりフットワークが重くなってしまうのはもったいない気がします。
・長いバカンスでは、仕事なんてその時になったらサッと決まってしまう
これはあくまで私の体験談に過ぎないのですが、まだまだバカンスを続ける余裕があるな、と思っている間に受けた面接等ではひょっとしてそれが出てしまっていたのか、毎度散々な結果だったものの、そろそろ決まらないと厳しくなるな、と崖が迫ってきたころに受けたところが拍子抜けするくらいあっさりと決まってしまいました。あまりに突然バカンス終了となったので内心ガックリきて一瞬こちらから蹴ってしまおうかとよぎったほどでしたが、迫る崖との距離を思えばそれなりにベストな流れであったように思います。
私の過ごしたような長いバカンスは、あくまでさまざまな状況によってできたりできなかったりするもので、また精神的な負荷のほうが大きく感じられてしまいそもそも絶対できないという方もいらっしゃるはずですから、決して誰にでも勧められるものではないと思っています。うまい言い訳が用意できなければ経歴には目に見える穴が空きますし、大きなデメリットがありますので、社会的に見れば長いバカンスなんてきっと無いほうがいいです。
バカンスの最中に気付きましたが、私には長いバカンスの才能がありましたので、チャンスに乗ったことでありがたく発生させることができ、平穏無事に楽しく過ごすことができました。もし今後の人生でこのような長いバカンスが選択肢のひとつとしてあらわれたとき、こういう手もあるのかと柔軟に一考してみるのもよろしいかと思います。
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